女子会を謎とく唯一の方法
欧米のランク付けのように、料金だけでランクを決めていくならホテルの分類は簡単だ
しかし、ホテルのグレードを比べたとき、そこには明らかに宿泊料だけでは決められない、別の要素が絡んでくる
どんなホテルを「一流ホテル」というのか
おそらくはっきり答えられる人は世界中どこにもいまい
しかし、それでも誰が見ても「一流ホテルだ」と感じるホテルが、世の中には確かに存在するのだ
もてなしの場所としてのシティホテルがブームに最近、東京のホテルに泊まる宿泊客の住所を見ると「東京都」という人が多いのだという
ビジネスユースが盛んなホテルや作家がいわゆる「カンヅメ」に使うホテルの場合、半分は東京在住の客、といいきるところも少なくない
また東京にある企業の社員旅行が、東京・お台場のホテル、などという現象も見られる
なぜ帰れる場所にあるホテルにわざわざ泊まるのか
その理由は、自宅では味わえない雰囲気の中で一夜を過ごすためではないだろうか
一流ホテルには、本物のサービスがある、と利用者もスタッフも口をそろえる
グレードの高いホテルにとって、豪華な施設、というハード以上に重視され、価値あるものとみなされているのが人的サービスなのだ
その人的サービスのおかげでホテルはまた、大切な人をもてなす場所としてもニーズを高めている
クリスマスのデートで、イブの夜はどのホテルも一年以上前から予約で一杯、という現象がすっかり定着した
結婚記念日や家族の誕生日のプレゼントとしての利用も増えているという
ホテルのスタッフは、招待したゲス
トの側に立って、いっしょに客をもてなしてくれる
招待者の意をくみ、客を大切に扱ってくれるだけでなく、招待者をも尊重し、決して出しゃばることがない
たとえばホテルのレストランに、男性が女性をエスコートしてきた場合、一流と呼ばれるホテルであれば、出迎えのときも「いらっしゃいませ」とはいわないのだという
それをいうのは招いたゲストの役目、という配慮があるからだ
メニューやワインに対して女性からの質問があっても、答えは招いた側の男性に告げる
あくまでも招いた側の手伝い、というスタンスを守るためだ
いい意味で招待者とぐるになって、ゲストをもてなす
それがホテルのサービスのあり方なのだ
だからどんなに大切な人も、安心して招くことができる
というよりも、そういう場所でなければ、ここぞというときに、大切なゲストを招くことはできないのだ
そんな役目が、一流ホテルにはある
泊まる、遊ぶ、味わう、そして違う自分になれる空間これまで一般的な日本人にとって、ホテルといえば自宅に帰れない距離での「宿泊場所」であり、「必要だから泊まる」のが宿泊理由だった
しかし最近、そんな常識に変化が生まれているというのは前述したとおりだ
その結果、もてなしの場所として以外にも、自分の楽しみにホテルを使うファンが、女性を中心に少しずつ増えてきた
洗練されたホテルという空間に身を置くことの効果は、さまざまだ
いつもの生活と違う空気は、心地よい緊張感を与えてくれる
真心がこもったスタッフの言葉が、心を弾ませてくれる
王侯貴族のように大切にされ、サービスの限りを尽くされることで、ストレスにさらされた日常の精神的な疲れが癒されていく
ホテルに泊まるのは、非日常を味わうため
贅沢な時間の中で、思いきり自分を解放し、日ごろの疲れを癒すため
たとえばキッチンの冷蔵庫に食べ物がたくさん入っていても、「今日はちょっとおいしいものを食べたいから」といって駅前のビストロに出かけるように、「今日はステキな一夜を過ごしたいから」と、自宅が近くにあってもわざわざお気に入りのホテルに向かうようになったのだ
ホテル側もそんなムーブメントに敏感に反応している
おしゃれ心を受け止めるかのように「レディースプラン」や「ウィークエンドプラン」など、多くのシティホテルが、気軽に利用しやすいパッケージ商品を用意している
バブル期には、まるで法人の税金対策ででもあるかのように庶民には手の届かない価格設定が目立ったお正月プランも、ここにきて大晦日から三が日にかけて一泊二万円程度で受け入れるホテルが続出、すっかり利用しやすくなっている
これまで社用族と一握りの金持ちしかターゲットにしていなかったデラックスホテルも、今はいかに多くの個人客をつかむかに知恵を絞っている
それはホテル業界自体が不況にあえいでいる、という背景もさることながら、ホテルライフをレジャーのひとつとして捉えることができるようになった、日本人のライフスタイルの成熟にもよっている
シティホテルの機能と魅力ホテルとひと口にいっても、いくつかの種類がある
ビジネスホテル、シティホテル、リゾートホテルなどなど
しかし、ホテルはビジネスとシティの二種類の区分けだけでことたりる、とする専門家もいる
リゾートホテルはシティホテルがリゾート地に建っているだけ、つまりロケーションの違いだ、というのだ
いずれにせよ、私たちが「ホテル」という場合、ビジネスの宿泊客を主な対象とし、手ごろな料金で宿泊場所を提供するビジネスホテルと、宿泊場所としてだけの機能ではなく、さまざまな付加価値をつけた贅沢なシティホテルやリゾートホテル、異なるコンセプトを持つふたつが主流であることは間違いない(もちろん、その中間のホテルも存在する)
シティホテルは、ただ単に、宿泊場所を提供するだけのものではない
先にも紹介したように、たとえ自分の家が近くにあっても、何か祝いごとがあったり、癒されたい気分だったり、もしくは何となく楽しみたいから、という理由でシティホテルに出かけるファンが年々増えているのだ
ホテルはあらゆるサービス業の集大成である、あるいはホテルはそれ自体がひとつの社会である、といわれる
食べる、眠る、楽しむ、学ぶ、情報を集める、リラックスする、運動する・…ホテルには、人間に必要な生活の要素すべてが凝縮されてそこにある
ただし、それは決して日常の世界ではない
なぜならそれぞれに必要な要素を満たすために、ホテルにはプロフェッショナルがそろっているからだ
ちょっと想像してもらいたい
たとえば、現代社会で、執事やメイド、秘書といった人間を雇える人が何人いるだろうか
もちろん、ビジネス上では秘書を使う人もいるだろうが、個人秘書となると稀だろう
あなたの一挙手一投足に神経を使い、あなたのほしいものを前もって推理し、あなたのお気に召すように全力を尽くす
しかもあなたのために働くのは、すべて訓練と教育の行き届いた、洗練された一流のプロフェッショナルばかりだ
そんなスタッフに囲まれた夢のような暮らしは、どこぞのロイヤルファミリーかアラブの石油王でもない限り、あり得ないと思うだろう
実はそんな生活こそがホテル、それも一流ホテルと呼ばれるラグジュアリーなシティホテルには存在するのだ
言葉を換えれば、そのサービスこそが一流ホテルの醍醐味、といっても過言ではないのだ
洗練されたシティホテルはディズニ圭フンドによく似ている
そこではスタッフは最上の笑顔を常にゲストに向け、細かいノウハウに沿って、見事なサービスを展開する
ゲストの質問やリクエストにはベストを尽くして応じてくれる
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